☆Point☆
お抹茶は時計回りに回して正面を外し、3口半でいただきましょう。 |
こんにちは、SOUMIです。
お抹茶といえば、一般的に「飲み方に作法があって難しそう」「敷居が高い」というイメージがありそうですね。そしてその正しい飲み方が気になるところではないでしょうか。
お抹茶をいただく(飲む)時の作法
茶道でお抹茶をいただく(飲む)時に、「お茶碗を左に2回まわす」という作法を聞いたことがありませんか?私は小学生くらいだった頃に一度、友達の家でお抹茶をいただく機会があり、その時に教えてもらった記憶があります。
私が学んだ裏千家流では、お茶席でお抹茶(薄茶)をいただく場合、次のような手順になります。
1.お茶碗を右手で取り、自分の膝の前に置く(縁の内側に入れる、もしくは毛氈の上に置く)
2.亭主に一礼をして、右手で取り、左手の上に乗せ、右手を添える
3.左に回す。この時、2回で半分程度回るように回す
4.3口半で飲み切る
5.口をつけたところを軽く手で拭き取る(汚れた指は懐紙で拭く)
拭き取り方:お茶碗を軽く親指と残りの4本の指で挟んで拭く
6.右に2回で元の位置に戻るように回す
7.最初にお茶碗が置かれた位置(縁の向こう側)に戻す
茶道を習い始めて以来、長らくの間、深く考えずにこうするものだと思っていただいていました。初めて茶道に触れたのが中学生だったので、お点前※(お道具を運ぶところからお抹茶を点て、お道具をしまうまでの一連の動き)を覚えるので精いっぱいだったような気がします。
※お点前とは、亭主が礼をしたあとお道具を持ってお茶席に入り、お道具を清め、お抹茶を点て、再度お道具を清めてお茶席から退席するまでの一連の動きのこと
お抹茶をいただくときにお茶碗を回す理由
ある時、外国人の友人にお抹茶をいただく際の作法を教えたところ、どうして回すの?と聞かれました。それがきっかけで、それまで「そうするもの」と思って行っていた動作には、それぞれ理由があるということに気が付きました。
お茶碗を回す理由…それは、敬意を示すためだったのです。お茶碗は正面を向けてお客さんに出されます。その正面に口をつけては失礼にあたるので、裏からいただくということなのです。裏を自分の手前に持ってくるために回しているわけです。
その回し方については、流派で回数も異なるようですが、一般的には2回と言われています。おそらく裏千家流が一番すそ野が広いため、一般的に知られているのでしょう。余談ですが、3口半で飲み切る、というのも他龍派では異なると聞いたことがあります。
手順を文字にすると、なんだかたいそうな感じがしますが、「正面を外して飲む」ということを考えれば、自然とできてしまう作法ではないでしょうか。
ちなみに煎茶道ではお茶碗は回さないでいただきます。お菓子をいただくタイミングも茶道とは異なります。いろいろな作法の違いを知るのも楽しいですね。
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